本記事で伝えたいこと
ドリフトをしたいなら、まず荷重移動について理解する必要があると考える。
理由はシンプルで、リアタイヤは「荷重を抜かないと滑らない」からだ。
ドリフト初挑戦で縁石にヒットした話
私は免許取得からわずか1週間後に、無謀にもドリフトに挑戦した。
結果はイン巻きして縁石にヒット。完全な失敗である。
当時の車は、親から譲り受けたスバルのステラだ(FF・NA)。
その日の午前に、大学の先輩の34スカイラインにはじめて同乗している。
つぎはぎだらけの外装。
いわゆる“ドリ車”を初めて目の当たりにした。
そんな世界を知らなかった当時の私には、とてもかっこよく見えた。
その興奮を抱えたまま、私は地元の穴場へ向かい、見よう見まねでリアを滑らせようとした。
しかし当然うまくいくはずもない。
何度かサイドブレーキを引くも、リアは思うようにロックしない。
そして、少し強めにステアを切った瞬間——
あっけなくリアが流れ、そのまま制御不能。気づけば縁石にぶつかっていた。
原因はシンプルだ。
荷重移動を全く理解していなかった。
荷重移動とは何か|ドリフトに必要な理由
ドリフトに限らず、車を走らせる上で常に意識すべきことがある。
– 重心がどこにあるのか
– 各タイヤにどれだけ荷重がかかっているのか
この2つと私は考えている。
正確に把握することは難しい。
だが「なんとなく」でも感じ取ることが重要である。
なぜなら、タイヤのグリップ限界は荷重によって決まるからだ。
つまり、どれだけのGで滑るかは荷重で決まる。
ドリフトに関係する基本原理
– 摩擦係数:タイヤと路面で決まる(ほぼ固定)
– 荷重:運転操作で変えられる
つまり、ドライバーが意図してコントロールできるのは「荷重」だけである。
なぜリアの荷重を抜く必要があるのか
ドリフトとは、リアタイヤを意図的に滑らせる技術だ。
※厳密にはリアタイヤだけではないが、ここでは簡略化のため、リアタイヤのみとさせていただく。
リアタイヤを滑らせるためには、リアのグリップを落とす必要がある。
つまり、リアタイヤの荷重を抜くことがドリフトのきっかけとなる。
リアタイヤの荷重を抜く方法
最も基本的な方法は「ブレーキング」である。
– ブレーキをかける
→ フロントが沈む
→ 重心が前に移動
→ リアの荷重が抜ける
この状態を作ることで、リアの荷重が抜け、リアは滑りやすくなる。
簡単な検証方法
サイドブレーキで比較してみてほしい。
– ブレーキなしでサイドを引く
– ブレーキしながらサイドを引く
後者の方が圧倒的にロックしやすいはずだ。
私が乗っていたステラやFC3Sでも、この違いは明確に体感できた。
また、ドリフト前にステアを逆方向へ切る「フェイント」も
リアの荷重を抜くためのテクニックの一つである。
荷重移動を体感するための練習手順
【荷重移動を覚えるステップ】
① 4輪の荷重配分を普段の運転で感じ取るよう意識する
② ブレーキング+サイドでリア荷重抜きを体感する
③ ステア操作を加え、いわゆるJターンでリアを滑らせる練習をする
– ブレーキング → ステア → サイド
– ブレーキング → サイド → ステア
技術の幅が拡がるので、どちらの順番でもリアタイヤを滑らせるようになっていただきたい。
またこの反復練習によって「滑り出しの感覚」を掴むことができると考えている。
実際に使っていた練習環境
当時のステラは足回りが柔らかく、荷重移動を感じやすい車だった。
練習にはとても向いていたと思う。
また、タイヤ消耗を抑えるため、雨の日に練習することが多かった。
低グリップ環境は、荷重移動の理解を深めるのに非常に有効である。
まとめ
本記事の要点をまとめる。
– ドリフトのきっかけづくりは「荷重移動」
– リアタイヤは荷重を抜かないと滑らない
– 運転操作でコントロールできるのは「荷重」
– まずはリア荷重抜きを体感することが最優先
練習場所について
ドリフトの練習は、必ず安全な場所で行うこと。
– ジムカーナ場
– サーキット
– 貸し切り可能な広場
これらの施設は、想像よりも敷居は高くない。
エビスサーキット、yzサーキットなどには初心者向けの広場などの設定もある。
ミニサーキットは見学できる場所も多いので、まずは雰囲気を知るところからでも十分価値がある。
次の記事
次回は「リアタイヤが流れた後にコントロールする練習方法」について解説する。
ドリフトは
①滑らせる技術
②コントロールする技術
この2つで成立する。
前半が理解できた今、次は後半の核心に進む。



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