インタークーラーパイピングを鏡面仕上げしたい方向けに、実際にやってみた結果と所感をまとめる。
結論
ピカールを最終研磨とする場合、
最低でも3000番までの下地づくりが必要。
つまり、1000番程度の仕上げでは、鏡面に至らない。
そして、手作業での仕上げは肩が上がらなくなるほど大変な作業である。
要点をまとめると以下の通り。
・3000番まで仕上げる
・80番の傷は必ず消し切る
・1000番止めでは鏡面にはならない
この記事で伝えたいこと
•鏡面仕上げプロセス
•下地による仕上がりの違い
•下地づくりの作業ボリューム
はじめに
元々、パイピング磨きはマットシルバー程度を目指していたのだが、魔が刺したために鏡面まで磨いてみた。
鏡面に至った背景の記事はこちら(リンク🔗)
前の記事では、ヤスリの番手毎の仕上がり度合いをまとめている。
今回は、
- 下地の差で仕上がりがどれほど変わるのか
- 下地の番手は何番手まで上げる必要があるのか
を検証した。
鏡面仕上げプロセス
簡単に説明すると下記の流れで実現できる。
① 100番などの荒いヤスリで、傷や加工跡を消す
② ①の研磨跡をヤスリの番手をあげて細かくしていく
③ ピカールなどの研磨剤で凹凸を限りなく無くす
使用した工具一覧
① 研磨シート
(#80 #150 #320 #600 #1000 #3000)
② ピカール
③ ウエス
④ ランダムサンダー
⑤ サンダー用スポンジ
※スポンジは使用回転数を無視して使用のため参考程度で紹介
⑥ トロ舟

鏡面磨き下地と結果
#3000番まで仕上げた場合
① しっかり傷を落とした場合
満足な仕上がりである。

② #80番の傷が残っている場合
鏡面ではあるが線傷が近くで見ると目立つ。

③ #150番から仕上げた場合
離れれば鏡面に見えるが、イマイチな仕上がり。

①〜③出来栄え比較
右から順に①②③遠目に見る部には大差ないが
#80番から始めたほうが仕上がりの納得感は強い。
ツヤの出方が違う。

#1000番まで仕上げた場合との比較
左に#1000番まで仕上げた後に、ピカール磨きを1部実施した写真を載せる。
右は先ほど紹介した#3000番まで仕上げた③の写真を比較用に載せる。


3000番と1000番では、明確に差が分かるレベルだった。
1000番の下地では全く鏡面になる感じがしないのだ。
手抜きで1000番まででなんとかできないかとやってみたが、ランダムサンダーを使っても鏡面にならなかった。
結論として3000番までは仕上げる必要があることがわかった。
作業ボリューム
ベース次第だが、私の場合を参考に紹介する。
パイプ一本(直径70mm 長さ500mm)あたりの肌感は下記の通り。
① 傷をほぼ無くす場合
80番を1.5時間
100番を4時間
300番を2時間
600番を2時間
1000番を1時間
3000番を1時間
ピカールをランダムサンダー使って約2時間
合計 約13.5時間
② 80番の傷消しができていなかった場合
100番を2時間くらいで終わらせた感じ
合計 約11.5時間
③ 加工跡が消し切れていない場合
100番から開始して、100番以降の研磨時間を全て半分にした感じ
合計 約6時間
所感
計3本、とコア本体、これまでの検証と併せて1ヶ月半は作業していた…
平日は30分程度、休日に4時間程度だろうか?
普段デスクワークの私にはこれだけで肩パンパンだ。
完璧を目指そうとしたら手作業で、1年くらいかかりそうだ。
時短アイテム考察
① 電動工具の使用
② バレル研磨など
diyでできることは、電動工具の使用くらいではないだろうか?
手作業の鏡面加工には懲りたが、鏡面自体は諦めてはいないため、電動工具について、またの機会に検証していきたい。
まとめ
3000番まで下地を作らないと鏡面仕上げには至らないことがわかった。
また、前回の記事でも伝えているが、鏡面仕上げのキモは下地である。
ただし、案外下地の傷はわからないものであり、鏡面仕上げ時に浮き彫りになる。
やすりで仕上げている間は、正直判別するのにもかなりの労力を必要とした。
この判別のための思考と、手作業での鏡面仕上げのボリュームは相当である。
また、今回使用した80番は電動工具用のためかかなり傷が深くつくため使用はお勧めしない。

研磨シートも80番があるのでそちらも試してみたいと個人的に考えている。
鏡面仕上げを目指す方の参考になれば幸いです。


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