なぜFCを再創造するのか

思想/構想

2009年、13才。

アーケードゲームで『頭文字D』を知り、

YouTubeで関連動画を漁り、

ドリフト文化とD1を知った。

あの頃、心を奪われたのは

スカイラインでもシルビアでもない。

FCだった。

硬派なボディライン。

生き物のような挙動。

理屈ではなく、本能で憧れた。

2016年。20才。

山で納車1ヶ月のFDを廃車にした直後、

偶然、人生最初のFCを手に入れた。

価格は10万円。

アイドリングしない

クラッチは勝手に繋がる。

ただ、佇まい、吹かした時の高揚感は

探し求めていたものだと感じた。

知識もない。金もない。

あるのは「FCに乗りたい」という衝動だけ。

バキュームホースを交換し、

スロットルをばらし、

ブレーキを一新した。

何が正解かも分からないまま手探りで触り続けた。

まともに走れるようになるまで一年半。

片道20㎞自転車通学し、

バイト代は全てつぎ込んだ。

だが現実は甘くなかった。

燃費は悪い。

壊れる。

ぶつける。

直す。

また壊れる。

アンダーは強く、

思い通りに振り回せない。

2年所有し、

ドリフトはワンコーナー止まり。

ボディカラーはバラバラ。

そして手放した。

その後、

180sxに乗り換えた。

驚くほど簡単に振り回せ、車は壊れなかった。

(納車1週間で刺さり全長が5cm縮んだが)

タービン交換。

足回りセッティング。

エアロの取付、全塗装。

4年間車作り、ドリフトに集中した。

間違いなく上達した。

地元の山でも覚えられる程度にはなった。

けれど、

車としての基本特性が、走るほどに見えてきた。

心のどこかに引っかかりがあった。

「俺のやりたいドリフトは、FCでなければならない。」

消えなかった。

あの生き物のような挙動。

自由に振り回せなかった理由は、

おそらくトラクションのかかり方だった。

そんな時、後輩伝いに一台のFCと出会った。

ぱっと見は綺麗。

だが、塗装は荒れぶつかった跡もある。

程度が良いとは言えない。

それでも、

走る姿と佇まいに、また心を持っていかれた。

どうしても欲しくなった。

オーナーに交渉し、

180SXと車両交換が成立した。

そして、手元に来たそのFCは——

正直に言う。

ボロかった。

フロアには穴。

至る所にサビと埃。

落ち葉が積もり、

車内はゴミだらけ。

謎の配線もある。

笑うしかない状態だ。

正直、少し泣いた。

だが同時に、

しっかり作り込まれている部分もあった。

見えないところに残る意思。

丁寧に触られた痕跡。

この車には、

確かに誰かの本気が宿っている。

その気持ちにおそらく、

自分は引き込まれたんだ。

今のこのFCは、

理想とは程遠い。

ドリフトどころではない。

だが——

俺は、このFCで走る。

一度諦めた自分への再挑戦だ。

妥協のない仕様で。

納得できる外観で。

胸を張って振り回せる状態で。

そのために、まず再生する。

DIYだから失敗もする。

遠回りもする。

時間も金もかかる。

それでもいい。

Recreate.

Refine.

Then Rev.

理想を再創造し、

磨き上げ、

そして全開で回す。

それが RRev FC。

いつか理想のFCで実走する。

多くの人に見てもらえる車にする。

そして——

ドリフト大会で優勝する。

それが、

自分の望む未来だ。

この記録は、その始まりである。

English Summary

This project starts from restoration.

The car is not ready to drift yet.

It is rusty, imperfect, unfinished.

But one day, it will rev at full throttle.

This is the beginning of RRev FC.

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