この記事の結論
99工房 サビ落とし&再発防止 をピロボールスリーブへ使用した。
結果は、赤錆は容易に除去された。
また、腐食の酷い赤錆は黒色の被膜に変化しており、
リン酸塩皮膜へ転換した可能性が高いと考えられる。

作業に至った背景
約4年使用したピロのスリーブとネジ部に赤錆が大量に発生していた。
機能と見栄えの悪さからサビを落としたいと思い作業に取り掛かった。
実行した対策
3つの対策を順に試した。
① ノックスドール防錆浸透剤
② 300番程度のやすりがけ
③ 99工房 サビ落とし&再発防止
①はマフラーなどで効果があったが今回は効果なし。
②に関しても、あまり結果は変わらなかった。
また、ネジ部は研磨できず諦めた。
それからしばらく放置してしまい、ある時ふとホームセンターで目についた③を購入し、今回使用したので下記にまとめる。
使用方法
製品記載の通り使用した。
① サビ落とし剤を塗る
② 5〜10分放置
③ 布で拭き取り
また、公式の使用方法にはないが、私は布で拭き取りの前に真鍮ブラシでネジ部を軽く清掃している。
気になる錆の除去が完了するまで、①〜③の手順を繰り返した。
下記写真の通り、反応が起きると泡が生じるようだ。

泡立つような化学反応が起きなくなる=錆落としの効果の頭打ち
と判断しそれ以上の深追いはやめた。
私の場合だいたい7〜8回程度で赤錆および泡立ちが無くなった。
結果
7〜8回の施工結果

・表面の赤錆は完全に除去され、地金の輝きを取り戻した
・凹凸を生じているレベルの錆は黒色皮膜へ転換した
・ネジ部は繰り返し施工とブラッシングで一部、地金が出るほど改善した
やすりがけよりよほど楽であり、結果には満足だ。
うっすら生じている錆には効果抜群と考えられる。
使用の注意点
・屋外使用がおすすめ
家の中で使うとまぁまぁの異臭を生じるようだ
私は屋内で使用したため、頭が少しクラクラする
・アルミ、亜鉛メッキ製品、テフロンライナーなど酸に弱い素材には使用不可
私は、ダメージ覚悟で何らかの表面処理がされているピロボールへ使用しているが、非推奨である。
考察
サビ落とし剤の成分を見ると、リン酸と書いてある。
よって、私が理解したサビ落としの理屈を簡単に説明すると
①リン酸で赤錆を化学的に溶かす
② 同時にリン酸と鉄が反応してリン酸塩被膜が生じる
という化学反応が生じており、施工後の黒い生成物は②のリン酸塩のようだ。
リン酸塩の特徴として比較的安定した皮膜であるが、
完全防錆ではないため、油塗布や塗装が必要である。
油や塗料との相性が良いそうだ。
また、施工中も気にはなっていたが、真鍮との相性についてもまとめる。
要点をまとめると、2つ影響がある。
① 真鍮成分が表面に残留する可能性があり、薬剤反応の均一性や今後の防錆面で好ましくない可能性がある。
② 鉄と真鍮が水などの電解質を介して接触すると局部的な電食(鉄が溶ける)要因にもなり得る。
このような影響があるため、鉄系ワイヤーブラシや不織布が適しているようだ。
今回は、ピロボールへの攻撃性が少ないと考えられる真鍮ブラシを選択したが、異種金属は最適ではないようだ。
まとめ
今回使用した、99工房 サビ取り剤&再発防止は施工が容易にもかかわらず、赤錆への効果は抜群である。
(左:施工前、右:施工後)


サビ落としの原理は、化学反応である。
使用にあたって異種金属の付着は、
避けることが望ましい。


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